岩手県紫波町の窯、陶房金沢の“いつもそこにある器”、粉引しのぎ 飯椀です。
窯元の金沢英徳さんは、益子焼窯元「大誠窯」にて5年間修業した後、独立し、平成8年に岩手県紫波町に工房を構えました。 シンプルで飽きのこないデザインと土の表情にこだわった陶器、粉引の器や焼締の花器などを制作しています。料理を引き立てる白い器や土の表情を生かした酒器など、日々の暮らしの中での使いやすさと、土の風合いの美しさが両立した、温かみのある器です。
粉引(こひき)とは、素地に白い泥をかけ、さらにその上から釉薬をかけて焼いた器です。焼き物の多くは、「粘土」の上に「釉薬」という2層の構造になっていますが、「粉引」の場合は、「粘土(赤土)」の上に白い泥で「白化粧」を施し、その仕上げに「釉薬」をかけるという3層構造になっています。
この3層構造により、白の器の縁から少し現れている土の色が何とも言えぬ趣となります。また、化粧土の濃淡、焼成時の炎の加減により、柔らかく表情豊かな風合いとなるのが特徴です。
陶房金沢さんの器に見られる黒い粒は、混ぜ込まれている地元の土によるもの。 この斑点が奥深い味わいを醸し出し、また、釉薬に浸す時につく指の跡も、そのまま底の部分に活かされており、手作りの優しさがしっとりと感じられる飯椀です。
小さいサイズは女性や小食の方、大きいサイズは男性向けです。大小セットで夫婦茶碗としてご夫婦へのギフトにおすすめです。
毎日の食卓に、土の温かさ・優しさを添えてみませんか。
サイズ/重さ(手作りであるため、すべておおよそ)
小:直径110mm / 高さ55mm / 170g
大:直径120mm / 高さ58mm / 190g
・初めてお使いになる際は、10〜30分水につけていただき、よく乾かしてからご使用ください。油染みを予防できます。
・吸水性がありますので、水につけると水玉やひび状のしみが現れますが、乾くと消えます。
・一点一点手づくりのため、色の濃淡・鉄粉(黒い斑点)の表出など風合いに個体差がございます。
・食洗機、電子レンジの使用が可能です。