デザイナーユニット「コシェルドゥ」がこしぇる(こしらえる)、個性豊かな表情の桃太郎と赤鬼のセットです。

起き上がり人形は元々、岩手県金ヶ崎町に伝わる伝統民芸品である六原張り子の”さわはん工房”二代目・澤藤範次郎さんが東日本大震災を受け、「この苦しい状況から起き上がれるように」と願いを込めて作りはじめたもの。

”北限の和紙”とも言われる同県花巻市東和町の”成島和紙”を使い、一般的な外張りではなく、型の裏に紙を張り顔料を塗らずに仕上げる独自の”裏張り”技法を用います。これにより、素朴で味のある手漉き和紙の風合いと繊細な凹凸が生まれます。

現在は、その技法を学んだ範次郎さんの娘・澤藤詩子さんと小笠原禎さんによるデザイナーユニット、「コシェルドゥ」が張り子の特性を活かし、自由な発想でデザインから製作までを手がけておられます。

「コシェル」は、東北の方言「こしぇる(こしらえる)」からきているそう。名前の通り、すべてお二人の手仕事でこしらえています。

サイズ感は、手のひらにちょこんと乗るほどです。おもりに岩手県久慈市の小久慈焼の土粘土を用いており、そっと倒してみると、ころころころ…と可愛らしく起き上がります。

手描きの味のある表情に、見れば見るほど虜に。男の子の出産祝い、5月5日の初節句の贈り物に最適です。スペースをとらない手のひらサイズなので、ちょっとした棚の上など、普段の生活空間にそっと飾っていただけます。素朴でぬくもりのある質感を、ぜひ大切なお子様に贈ってみてください。


■セット内容(各1)
コシェルドゥ/紫波町
・桃太郎
・赤鬼
サイズ(手作りであるため、すべておおよそ):直径50mm / 高さ70mm
注意点:ホコリが付いた場合は、乾いた布でやさしくはたくように取り除いてください。紙製品なので、水濡れなどにご注意ください。

・一つ一つ手描きのため、同じものがありません。個性豊かな表情をお楽しみください。
・起き上がらない場合もありますが、手を添えて助けてあげれば起き上がります。


コシェルドゥ(coshell deux)

澤藤詩子氏と小笠原禎氏によるデザイナーユニット。1996年にブランドを立ち上げ、1999年東京下北沢にアトリエ兼直営店を開店。
日本独特の前掛けをリメイクしたバッグなどの製作活動の後、岩手県に移転。
澤藤氏の実家である”さわはん工房”で「六原張り子」の技術を学び、2011年より浄法寺漆や成島和紙を使った商品開発を開始。張り子独特の自由なカタチ、紙の軽さ、漆の耐水性や丈夫さを研究し、これまでにない自由な発想のバッグやアクセサリーを製作しています。